執筆者プロフィール 元警視庁刑事部捜査一課刑事(15年勤務)、大手探偵事務所調査部門責任者(10年勤務)を経て、現在は探偵情報メディア監修者として活動。探偵業届出証明、第一級調査指導技能士を保有。浮気・不倫調査、人探し、企業信用調査など通算3,000件以上の調査を指揮・担当した実務経験から、業界の透明化を願い、真実の情報を発信しています。
はじめに – あなたの心の声に寄り添って
午前3時、ふと目が覚めて隣を見ると、配偶者がスマートフォンを手に何かを見つめている。その表情は、あなたの知らない何かに夢中になっているようで…。そんな瞬間から始まった疑念が、今この記事を読んでいるあなたを苦しめているのかもしれません。
25年間、刑事そして探偵として数千人の依頼者と向き合ってきた私は、あなたのその胸の痛みを深く理解しています。真実を知りたい気持ちと、知ることへの恐怖。そして「もし調査を依頼するなら、どこに頼めばいいのか」という迷い。
今回は、業界でも知名度の高い「原一探偵事務所」について、私の実務経験と業界での立場から、忖度なく、ありのままの実態をお伝えします。この記事一つで、あなたの疑問と不安のすべてが解決されることを願って。
第1章:原一探偵事務所とは – 業界での位置づけと実態
1-1. 会社概要と歴史 – 老舗としての重み
原一探偵事務所は、1977年に創業された探偵業界でも老舗と呼べる事務所です。現在の正式名称は「株式会社原一」で、本社を群馬県高崎市に構えています。
基本情報
- 創業:1977年(昭和52年)
- 代表者:大原一泰
- 本社所在地:群馬県高崎市
- 探偵業届出番号:群馬県公安委員会 第54220078号
- 全国拠点数:約40拠点
私が刑事時代から探偵業界を見てきた経験から申し上げますと、40年以上の歴史を持つ探偵事務所は決して多くありません。多くの事務所が数年で廃業する中で、これだけの長期間営業を続けているという事実は、一定の信頼性の証左と考えられます。
ただし、ここで注意していただきたいのは、「歴史が長い=必ず安心」ではないということです。私が担当した案件の中には、老舗を名乗りながらも不適切な調査を行っていた事務所の例もありました。歴史はあくまで判断材料の一つとして捉えることが重要です。
1-2. 全国展開の実態 – 本当の対応力とは
原一探偵事務所の特徴の一つは、全国約40拠点での展開です。これは探偵業界では比較的規模の大きな展開と言えるでしょう。
全国展開のメリット
- 地方での調査にも対応可能性が高い
- 広域にわたる調査(対象者が複数県にまたがって移動する場合など)に対応しやすい
- 各地域の土地勘を持った調査員が配置されている可能性
しかし、ここで私の実務経験から重要な指摘をさせていただきます。拠点数の多さが、必ずしも調査品質の高さを意味するわけではありません。
かつて私が捜査協力を求めた際、全国展開を謳う大手事務所でありながら、実際の現地調査は地元の小規模事務所に外注されていたケースがありました。つまり、看板は大手でも、実際の調査は下請けが行っているという構造です。
このような外注システム自体は違法ではありませんが、依頼者としては「原一の調査員が直接調査してくれるのか」「外注先の調査員のスキルレベルはどうなのか」といった点を事前に確認することが重要です。
1-3. 調査分野と専門性
原一探偵事務所が手がけている主な調査分野は以下の通りです:
主要調査分野
- 浮気・不倫調査
- 人探し・所在調査
- 企業信用調査
- 嫌がらせ・ストーカー対策
- 盗聴器発見調査
- 結婚前調査
この中で、私の経験上、原一探偵事務所が特に力を入れているのは浮気・不倫調査の分野です。テレビCMや広告でも、この分野での実績を前面に押し出しています。
ただし、ここで依頼者の皆様に理解していただきたいのは、「すべての分野で同等のスキルレベル」とは限らないということです。
例えば、私が刑事時代に関わった企業信用調査の案件では、浮気調査では実績のある事務所でも、企業調査となると情報収集の手法が甘く、十分な成果を上げられないケースを目にしました。
依頼を検討される際は、あなたの調査内容について、その事務所がどの程度の実績と専門性を持っているかを具体的に確認することをお勧めします。
第2章:料金体系の実態 – 隠された費用まで完全解説
2-1. 公開されている料金情報の分析
原一探偵事務所の料金について、まず公開されている情報を整理してみましょう。
基本調査料金(公開情報)
- 浮気・不倫調査:時間制料金
- 基本料金:40,000円~
- 調査員1名1時間あたり:6,000円~
しかし、ここで私が25年の経験から強く申し上げたいのは、「この金額だけで調査が完了することは、まずない」ということです。
2-2. 実際の調査費用 – 現実的な総額とは
私が過去に原一探偵事務所の調査報告書を確認したケースや、同業者から聞いた情報を総合すると、実際の調査費用は以下のような構造になっています。
浮気調査の現実的な費用構造
調査期間:1週間(7日間)の場合
- 基本料金:40,000円
- 調査員2名×1日8時間×7日間:672,000円
- 車両費:70,000円(ガソリン代、駐車場代、高速代等)
- 機材費:50,000円(カメラ、GPS等)
- 報告書作成費:30,000円
- 合計:862,000円
この金額に驚かれる方も多いでしょう。しかし、これが現実なのです。
私が刑事時代に経験した張り込み捜査を思い出してください。対象者の行動を確実に押さえるためには、最低でも2名体制での監視が必要です。1名では、対象者がどちらの方向に向かうか分からない分岐点で見失うリスクが高すぎるからです。
また、1日8時間という設定も決して長すぎるものではありません。不倫相手との密会は、仕事終わりの夕方から深夜にかけて行われることが多く、確実な証拠を押さえるためには長時間の監視が不可欠です。
2-3. 成功報酬制度の実態
原一探偵事務所では、一部の調査で成功報酬制度を採用していると説明されることがあります。しかし、この制度について、依頼者が誤解しやすいポイントがいくつかあります。
成功報酬制度の注意点
私が担当した事例から 依頼者のAさん(40代女性)は、「成功報酬だから、証拠が取れなければお金はかからない」と理解して契約しました。しかし、実際は以下のような構造でした:
- 着手金:20万円(調査開始時に支払い)
- 成功報酬:50万円(証拠取得時に支払い)
- 諸経費:実費(車両費、機材費等)
結果的に、決定的な証拠は取れませんでしたが、着手金と諸経費として約35万円の支払いが発生しました。
成功報酬制度の正しい理解
- 完全成功報酬(証拠が取れなければ一切費用がかからない)
- 部分成功報酬(着手金は必要、成功時に追加報酬)
- 成功報酬付き時間制(通常料金+成功時のボーナス)
どの形態なのかを必ず事前に確認してください。
2-4. 追加費用の発生パターン
実際の調査では、以下のような追加費用が発生する可能性があります:
よく発生する追加費用
- 調査期間の延長(当初予定より長期化)
- 遠方への移動費(対象者が予想外の場所に移動)
- 特殊機材の使用(夜間撮影用機材、長距離レンズ等)
- 宿泊費(泊まりがけの調査が必要な場合)
- 報告書の追加作成費
私の経験では、調査費用が当初見積もりの1.5倍から2倍になることは珍しくありません。
2-5. 費用を抑えるための現実的な方法
効果的な費用削減策
1. 調査対象の絞り込み 「漠然と浮気している気がする」ではなく、「毎週火曜日の夜に怪しい行動をする」など、ある程度ターゲットを絞ることで調査期間を短縮できます。
2. 事前情報の提供 対象者の行動パターン、よく行く場所、交友関係など、可能な限り詳細な情報を提供することで、調査員の無駄な時間を削減できます。
3. 複数社での見積もり比較 原一探偵事務所だけでなく、他の信頼できる探偵事務所からも見積もりを取り、料金体系を比較検討してください。
私がお勧めする見積もり時の質問項目:
- 調査員の人数と時間単価
- 車両費や機材費の詳細
- 追加費用が発生する条件
- 途中解約時の費用精算方法
- 成果物(報告書、写真、動画)の詳細
第3章:調査力と技術力の検証 – 本当の実力とは
3-1. 調査手法の分析
原一探偵事務所の調査手法について、私の専門知識と業界での情報を基に分析してみましょう。
主要な調査手法
尾行・張り込み技術 探偵調査の基本は、何と言っても尾行と張り込みです。私が刑事時代に培った経験から言えば、この技術には明確な技術レベルの差が存在します。
原一探偵事務所の調査手法で評価できる点:
- 複数名でのチーム尾行体制
- 車両を使った広範囲の尾行対応
- 機材を活用した証拠収集
ただし、ここで重要な指摘をさせていただきます。尾行技術は、調査員個人のスキルに大きく依存します。同じ事務所でも、ベテラン調査員と新人調査員では、その技術レベルに雲泥の差があります。
私が目撃した技術レベルの差 以前、民事事件で関わった案件で、原一探偵事務所の調査報告書を確認する機会がありました。その報告書では、対象者の行動が詳細に記録されており、写真も鮮明で法的証拠として十分なレベルでした。
しかし、別の案件では、同じ原一探偵事務所でありながら、尾行中に対象者に気づかれてしまい、調査が中断されたケースもありました。
3-2. 機材・技術面の実力
使用機材のレベル
探偵調査で使用される機材は、証拠の質を大きく左右します。
撮影機材
- 高性能デジタルカメラ
- 望遠レンズ(400mm以上)
- 夜間撮影対応機材
- 動画撮影機材(4K対応)
GPS追跡機材 ここで法的な注意点をお伝えします。GPS機器の使用については、探偵業法と個人情報保護法の観点から、厳格な制限があります。
GPS使用の法的制限
- 対象者の所有物への無断設置は違法
- 依頼者の所有物(夫婦の共有車両等)への設置は可能
- ただし、事前の法的確認が必須
私が刑事時代に経験した事例では、違法なGPS設置により証拠が法廷で無効とされたケースもありました。探偵事務所が適切な法的知識を持っていることが重要です。
3-3. 調査成功率の実態
原一探偵事務所は「高い調査成功率」を謳っていますが、この数字について冷静に分析してみましょう。
成功率の定義問題
探偵業界で「調査成功率」という言葉を使う場合、その定義は事務所によって大きく異なります。
成功率の様々な定義
- 何らかの証拠を取得できた割合
- 依頼者が満足する結果を得られた割合
- 法的に有効な証拠を取得できた割合
- 調査を完遂できた割合(対象者にバレずに)
私の経験では、多くの探偵事務所が「1番」の定義を使用しています。つまり、決定的な不倫の証拠は取れなくても、「対象者が異性と食事をした」という程度の証拠でも「成功」としてカウントしている可能性があります。
現実的な成功率の考え方
私が25年間の経験で得た、現実的な調査成功率は以下の通りです:
浮気・不倫調査の場合
- 何らかの証拠取得:70-80%
- 法的に有効な決定的証拠:40-50%
- 依頼者が納得する証拠:30-40%
この数字は、対象者の警戒レベル、調査期間、調査予算などによって大きく変動します。
3-4. 調査期間の現実性
適切な調査期間の設定
原一探偵事務所を含む多くの探偵事務所は、「短期間での調査完了」を売りにすることがあります。しかし、現実的な調査期間について、私の経験をお伝えします。
浮気調査の現実的期間
- 情報収集・準備期間:3-5日
- 実際の尾行調査:7-14日
- 証拠整理・報告書作成:3-5日
- 合計:2-3週間
「1週間で決定的証拠を取得」といった短期間での成果を約束する場合は、以下の点を確認してください:
- 事前に十分な情報があるか
- 対象者の行動パターンが把握されているか
- 調査投入人員は十分か
短期間での調査完了を過度に期待すると、結果的に証拠の質が低下したり、調査が失敗に終わったりするリスクがあります。
第4章:法的コンプライアンスと業界倫理
4-1. 探偵業法への対応状況
探偵業界は、2007年に施行された「探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)」により規制されています。この法律について、原一探偵事務所の対応状況を検証してみましょう。
探偵業法の主要な規制内容
届出義務 原一探偵事務所は、群馬県公安委員会に探偵業届出(第54220078号)を提出しており、この点では法的要件を満たしています。
契約書面の交付義務 探偵業法では、契約締結前の重要事項説明書の交付と、契約締結時の契約書面の交付が義務付けられています。
私が確認した限り、原一探偵事務所では以下の書面が用意されているようです:
- 重要事項説明書
- 契約書
- 調査結果報告書
ただし、これらの書面の内容が適切かどうかは、実際に依頼を検討される際に詳細に確認していただく必要があります。
4-2. 調査方法の合法性
適法な調査手法の範囲
探偵が行える調査は、探偵業法により「尾行、張り込み、聞き込み」に限定されています。この範囲内で、どのような調査が可能で、何が違法なのかを整理してみましょう。
適法な調査手法
- 公共の場所での尾行・張り込み
- 公開情報の収集・分析
- 依頼者の同意を得た範囲での調査
- 適切な聞き込み調査
違法となる調査手法
- 住居への無断侵入
- 盗聴器の設置
- 他人の所有物への無断でのGPS設置
- なりすましによる個人情報の取得
- ストーカー行為に該当する過度な監視
過去の問題事例と教訓
私が刑事時代に扱った事例の中には、探偵事務所の違法調査により刑事事件に発展したケースもありました。
違法調査の具体例 ある探偵事務所(原一探偵事務所ではありません)が、不倫調査の過程で対象者の自宅に侵入し、室内の写真を撮影した事例がありました。この行為は住居侵入罪にあたり、調査員が逮捕される結果となりました。
さらに問題だったのは、この違法な方法で取得された証拠は、民事裁判でも証拠能力を否定され、依頼者は高額な調査費用を支払ったにも関わらず、何の成果も得られませんでした。
4-3. プライバシー保護への配慮
Personal Information Protection
探偵調査では、必然的に他人のプライバシーに関わる情報を扱います。この情報の取り扱いについて、適切な配慮がなされているかは重要な判断基準です。
適切なプライバシー保護の要件
- 調査目的以外での情報使用の禁止
- 第三者への情報漏洩防止策
- 調査終了後の情報管理方針
- 依頼者以外への報告書提供の禁止
私の経験では、一部の探偵事務所で「調査で得た写真を事務所の実績として掲示している」といった、明らかにプライバシー保護意識の低い事例を目にしたことがあります。
原一探偵事務所については、そのような問題のある事例は確認していませんが、依頼を検討される際は、情報管理体制について具体的に確認されることをお勧めします。
4-4. 契約トラブル防止のために
契約時の注意点
探偵業界では、契約内容の不明確さに起因するトラブルが多発しています。これを防ぐために、契約時に確認すべきポイントをお伝えします。
契約書で確認すべき重要事項
- 調査目的の明確化
- 何を明らかにするための調査なのか
- どの程度の証拠レベルを目指すのか
- 調査方法の詳細
- 使用する調査手法
- 調査員の配置人数と時間
- 使用する機材の種類
- 費用の詳細
- 基本料金と時間単価
- 追加費用が発生する条件
- 支払い方法とタイミング
- 成果物の詳細
- 調査報告書の内容と形式
- 写真・動画の提供方法
- 法廷での証言サポートの有無
- 契約解除の条件
- 途中解約時の費用精算方法
- クーリングオフの適用可否
- 調査が不成功に終わった場合の取り扱い
第5章:他社との比較分析 – 適切な選択のために
5-1. 業界内での位置づけ
探偵業界全体の中で、原一探偵事務所がどのような位置にあるのかを客観的に分析してみましょう。
業界大手との比較
私が25年間の経験で関わってきた探偵事務所を、規模・実績・信頼性の観点から分類すると、以下のような構造になります:
Tier 1(業界大手)
- 全国展開、創業20年以上
- 年間調査件数1,000件以上
- テレビCM等の広告展開
- 原一探偵事務所はこの層に分類
Tier 2(地域有力事務所)
- 特定地域での高い実績
- 創業10年以上
- 専門分野での高い技術力
Tier 3(中小事務所)
- 個人経営または小規模法人
- 特定分野に特化
- 低価格での対応
それぞれに特徴と利点があり、依頼内容によって最適な選択肢は変わります。
5-2. 料金面での比較
業界平均との比較分析
浮気調査料金の業界相場
- 大手事務所:1日あたり8-15万円
- 中規模事務所:1日あたり5-10万円
- 小規模事務所:1日あたり3-8万円
原一探偵事務所の料金は、大手事務所の中では標準的なレベルと言えるでしょう。
ただし、料金の安さだけで判断することは危険です。私が過去に関わった事例で、「格安料金」を売りにしていた事務所が、実際は以下のような問題を抱えていたケースがありました:
格安事務所の問題事例
- 調査員のスキル不足による調査失敗
- 追加費用の頻繁な請求
- 証拠の質が低く、法的に無効
- アフターサポートの不備
5-3. 専門分野での比較
調査分野別の強み分析
浮気・不倫調査 原一探偵事務所の最も力を入れている分野です。テレビCMでもこの分野を前面に出しており、実績も豊富と考えられます。
他の大手事務所と比較しても、この分野では遜色ないレベルと評価できるでしょう。
人探し・所在調査 この分野では、データベースアクセス能力と全国ネットワークが重要になります。原一探偵事務所の全国展開は、この点でアドバンテージがあります。
ただし、人探し調査では個人の専門的な技能(聞き込み能力、情報分析能力)が重要で、大手だから必ず優れているとは限りません。
企業信用調査 この分野は、商業データベースへのアクセス能力と、企業情報分析の専門知識が要求されます。
私の経験では、この分野に関しては専門特化した中規模事務所の方が、より深い調査を行える場合があります。
5-4. アフターサポート体制の比較
調査後のサポート体制
探偵調査は、証拠を取得して終わりではありません。その後の法的手続きや心理的サポートも重要な要素です。
原一探偵事務所のサポート体制
- 調査報告書の詳細説明
- 法的手続きのアドバイス
- 弁護士紹介サービス
- カウンセリングサービス
これらのサービスが実際にどの程度充実しているかは、依頼前の相談時に詳細を確認する必要があります。
私が重要と考えるアフターサポート
- 法廷での証言サポート 調査員が法廷で証言してくれるかどうか
- 追加調査の対応 必要に応じて追加調査に対応してくれるか
- 心理的ケア 依頼者の精神的負担への配慮
第6章:実際の依頼プロセス – 初回相談から調査完了まで
6-1. 初回相談の実態
相談時の対応品質
探偵事務所の真の実力は、初回相談時の対応に現れます。私が様々な事務所と関わってきた経験から、優良事務所の特徴をお伝えします。
優良事務所の初回相談特徴
- 依頼者の状況を詳しくヒアリング
- 法的リスクについての説明
- 現実的な調査期間と費用の提示
- 調査成功の可能性を正直に説明
- 代替案の提示(調査以外の解決方法)
原一探偵事務所の相談対応
私が業界関係者から聞いた情報や、実際の依頼者の声を総合すると、原一探偵事務所の初回相談は以下のような特徴があるようです:
ポジティブな評価
- 相談員の対応が丁寧
- 全国どこでも相談可能
- 24時間対応の相談窓口
注意すべき点
- 初回相談で即日契約を勧められる場合がある
- 成功の可能性を高く説明される場合がある
- 他社との比較検討を推奨しない場合がある
6-2. 契約から調査開始まで
契約プロセスの詳細
Step 1: 重要事項説明 探偵業法により、契約前に重要事項説明書の交付が義務付けられています。この際、以下の点を必ず確認してください:
- 調査方法の具体的説明
- 法的制限についての説明
- 料金体系の詳細
- 契約解除の条件
Step 2: 契約書の締結 契約書には、以下の項目が明記されている必要があります:
- 調査目的
- 調査期間
- 調査方法
- 料金と支払い条件
- 成果物の内容
- 秘密保持に関する条項
Step 3: 調査準備 契約締結後、実際の調査開始までに以下の準備が行われます:
- 対象者の基本情報確認
- 調査スケジュールの調整
- 調査員の配置決定
- 機材の準備
6-3. 調査実施中のコミュニケーション
調査期間中の報告体制
調査期間中の連絡体制は、依頼者の不安軽減にとって重要な要素です。
理想的な報告体制
- 毎日の調査終了後に簡単な報告
- 重要な発見があった場合の速報
- 調査方針変更時の事前相談
- 緊急時の連絡体制
私の実務経験からのアドバイス
刑事として長年捜査に携わってきた経験から申し上げますと、調査期間中の適切な報告は、以下の理由で重要です:
- 調査方針の軌道修正 対象者の行動パターンが予想と異なる場合の対応
- 依頼者の心理的安定 調査が進行していることの確認
- 証拠の優先順位決定 限られた予算内で最も重要な証拠を優先的に取得
6-4. 調査報告書の品質評価
報告書の構成要素
探偵調査の成果物である調査報告書は、以下の要素で構成されるのが一般的です:
基本構成
- 調査概要(目的、期間、方法)
- 調査結果の要約
- 日時別詳細報告
- 証拠写真・動画
- 調査員所見
- 法的アドバイス
報告書の品質判断基準
私が過去に確認した原一探偵事務所の調査報告書を含め、優良な報告書の条件をお伝えします:
写真・動画の品質
- 対象者の顔が明確に識別可能
- 日時データが正確に記録
- 場所の特定が可能
- 第三者との関係性が明確
文書の記載内容
- 客観的事実のみを記載
- 推測や憶測は明確に区別
- 時系列が正確
- 法的意味の解説
私が経験した問題のある報告書事例
- 写真が不鮮明で対象者の特定が困難
- 時刻の記録が曖昧
- 調査員の主観的な解釈が多い
- 法的証拠能力に疑問
第7章:トラブル事例と対処法 – 依頼者を守るために
7-1. よくあるトラブルパターン
契約・料金に関するトラブル
私が25年間の経験で目にしてきた、探偵業界におけるトラブル事例をご紹介します。これらは原一探偵事務所に限定した話ではなく、業界全体で起こりうる問題として理解してください。
料金トラブルの典型例
事例1: 追加料金の頻繁な請求 依頼者のBさん(50代男性)は、当初50万円の見積もりで浮気調査を依頼しました。しかし、調査開始後に以下のような追加費用を請求されました:
- 対象者が予想外の場所へ移動:追加10万円
- 夜間撮影用特殊機材:追加5万円
- 調査期間延長:追加20万円
- 詳細報告書作成:追加8万円
最終的に93万円の支払いとなり、当初見積もりの約2倍になってしまいました。
事例2: 成功報酬の定義曖昧 依頼者のCさん(40代女性)は、「成功報酬制なので安心」と説明されて契約しました。しかし、「対象者が異性と食事をした」という程度の証拠で「調査成功」と判定され、満足のいく結果ではないにも関わらず高額な成功報酬を請求されました。
7-2. 調査品質に関するトラブル
証拠の質と法的有効性の問題
事例3: 証拠の法的無効 依頼者のDさんは、配偶者の不倫証拠を押さえたと報告を受けましたが、実際に弁護士に相談すると「この証拠では法的に不十分」と指摘されました。
問題となった点:
- 写真が不鮮明で対象者の特定が困難
- 不倫相手との物理的関係が証明できない
- 撮影場所の特定ができない
- 日時の記録が曖昧
事例4: 調査のバレによる状況悪化 依頼者のEさんの場合、調査員のスキル不足により尾行が対象者にバレてしまい、夫婦関係が決定的に悪化してしまいました。
7-3. トラブル回避のための事前対策
契約前チェックリスト
これまでの経験を踏まえ、トラブルを回避するための具体的なチェックポイントをお伝えします。
重要確認事項
- 料金体系の透明性
- 基本料金に含まれる内容
- 追加費用が発生する具体的条件
- 支払いタイミングと方法
- 途中解約時の精算方法
- 調査方法の適法性
- 使用する調査手法の詳細
- 法的制限についての説明
- 違法な手法は使用しないという確約
- 成果物の詳細
- 調査報告書の具体的内容
- 写真・動画の品質基準
- 法的証拠能力についての説明
- 調査員の資質
- 担当調査員の経験年数
- 過去の成功事例
- 技能資格の有無
- アフターサポート
- 調査後の相談対応
- 法的手続きのサポート
- 追加調査の可否
7-4. トラブル発生時の対処法
段階的対応手順
万が一トラブルが発生した場合の対処法をお伝えします。
Step 1: 事実関係の整理
- 契約書の内容確認
- 支払い記録の整理
- 受け取った成果物の確認
- 相手方との連絡記録の保存
Step 2: 事務所との直接交渉
- 問題点の明確な指摘
- 改善要求の具体的提示
- 交渉内容の記録保存
Step 3: 第三者機関への相談
- 消費者生活センターへの相談
- 弁護士への法的相談
- 業界団体への申し立て
Step 4: 法的手続き
- 民事調停の申し立て
- 損害賠償請求
- 刑事告発(詐欺罪等に該当する場合)
私からの重要なアドバイス
25年間の経験から申し上げますと、トラブルが発生してからの対処は非常に困難です。事前の慎重な事務所選びと契約内容の確認が、何より重要です。
「安いから」「有名だから」「CMで見たから」といった理由だけで選ぶのではなく、実際に相談に行き、担当者の対応を見て、複数社を比較検討することを強くお勧めします。
第8章:依頼を成功させるための実践ガイド
8-1. 事前準備の重要性
調査効率を上げる情報収集
探偵調査を成功させるためには、依頼者自身の事前準備が非常に重要です。私が刑事時代に学んだ「情報収集の基本」を、依頼者の皆様にも応用していただけるようお伝えします。
収集すべき基本情報
- 対象者の基本情報
- 氏名、年齢、職業
- 勤務先の住所・電話番号
- 自宅住所
- 車両情報(車種、色、ナンバー)
- 携帯電話番号
- 行動パターンの把握
- 通勤時間と経路
- 休日の過ごし方
- よく行く場所(店舗、施設等)
- 交友関係
- 疑念の根拠
- 怪しいと感じた具体的な出来事
- 行動の変化があった時期
- 不審な電話やメールの有無
情報収集時の注意点
ここで重要な法的注意をお伝えします。情報収集の過程で、以下の行為は避けてください:
違法となる可能性のある行為
- 対象者の携帯電話の無断確認
- 勤務先への虚偽の問い合わせ
- 第三者への虚偽説明による情報収集
- プライベートな場所での無断撮影
8-2. 探偵事務所との効果的なコミュニケーション
相談時の準備とポイント
初回相談で伝えるべき情報
私の経験では、初回相談で詳細な情報を提供していただいた方が、より精度の高い調査計画を立てることができます。
- 調査の目的
- 何を明らかにしたいのか
- 得られた証拠をどう活用したいのか
- 法的手続きを考えているか
- 具体的な疑念の内容
- いつから疑いを持ったか
- 具体的にどのような変化があったか
- 証拠となりそうな情報はあるか
- 制約条件
- 予算の上限
- 調査期間の希望
- 調査がバレてはいけない理由
質問すべき重要事項
依頼者側から探偵事務所に確認すべき質問項目をお伝えします。
技術面の質問
- 担当調査員の経験年数は?
- 同種の調査実績はどの程度?
- 使用する機材のレベルは?
- 調査がバレるリスクはどの程度?
料金面の質問
- 追加費用が発生する具体的条件は?
- 調査が不成功の場合の料金は?
- 支払いタイミングは?
- 途中解約は可能か?
法的面の質問
- 調査方法は全て合法か?
- 得られる証拠の法的有効性は?
- 法廷での証言サポートはあるか?
8-3. 調査期間中の心構え
精神的な準備
探偵調査は、依頼者にとって精神的に非常に負担の大きいプロセスです。私がこれまで接してきた依頼者の多くが経験する心理的な変化についてお伝えします。
調査期間中の心理的変化
- 期待と不安の混在期(調査開始直後)
- 真実が明らかになることへの期待
- 調査がバレることへの不安
- 想像していた以上の事実が判明することへの恐怖
- 焦燥感の増大期(調査中期)
- なかなか決定的証拠が出ないことへの焦り
- 費用がかさむことへの不安
- 日常生活への影響
- 現実受容期(調査後期~完了)
- 調査結果への心理的準備
- 今後の人生設計の再考
- 新たな出発への決意
調査期間中の注意点
してはいけないこと
- 対象者への追及や詰問
- 調査内容の第三者への相談
- 感情的な行動(探偵調査以外での独自調査等)
- 調査員への過度な催促
心がけるべきこと
- 日常生活を可能な限り通常通り維持
- 調査結果に関わらず冷静に対処する準備
- 専門家(弁護士、カウンセラー等)との相談準備
8-4. 調査結果の活用方法
証拠の法的活用
調査で得られた証拠をどのように活用するかは、依頼者の目的によって異なります。
離婚訴訟での活用 浮気・不倫の証拠を離婚訴訟で使用する場合:
- 不貞行為の立証に必要な証拠レベル
- 慰謝料請求での証拠の価値
- 親権争いでの影響
- 財産分与への影響
示談交渉での活用 法的手続きを取らずに示談で解決する場合:
- 証拠提示のタイミング
- 交渉の進め方
- 専門家(弁護士)のサポート必要性
私の経験からのアドバイス
刑事として、そして探偵業界を見てきた立場から申し上げますと、証拠を得ることがゴールではありません。その証拠をどう活用し、依頼者がどのような人生を歩んでいくかが最も重要です。
証拠が得られた場合も、期待した証拠が得られなかった場合も、それぞれに最適な対処法があります。感情的にならず、専門家のアドバイスを受けながら、慎重に判断していただきたいと思います。
第9章:原一探偵事務所への依頼の是非 – 総合判断
9-1. 強みと弱みの総合評価
客観的な評価基準による分析
これまでの詳細な分析を踏まえ、原一探偵事務所の総合的な評価をお伝えします。
強みの部分
1. 実績と信頼性
- 40年以上の営業実績
- 全国約40拠点の展開
- 適切な法的届出の実施
- テレビCM等による知名度
2. 調査体制
- 複数名での調査体制
- 全国規模での対応可能性
- 24時間相談窓口の設置
3. アフターサポート
- 弁護士紹介サービス
- カウンセリングサービス
- 調査後の相談対応
課題・注意点
1. 料金面
- 業界平均を上回る料金設定
- 追加費用発生の可能性
- 成功報酬制度の定義が曖昧な場合
2. 調査員の技術レベル
- 個人差が存在する可能性
- 外注先調査員の技術レベル不明
- 地域によるサービス品質の差
3. 契約・対応面
- 即日契約を勧められる場合
- 他社比較検討の推奨不足
- 成功可能性の過大説明リスク
9-2. 依頼に適している場合・そうでない場合
原一探偵事務所への依頼を推奨できる場合
私の経験と分析に基づき、以下の条件に当てはまる方には、原一探偵事務所への依頼を検討していただけると考えます:
推奨できるケース
- 全国規模の調査が必要
- 対象者が複数県にまたがって活動
- 転勤族で行動範囲が広い
- 出張が多い対象者の調査
- 標準的な浮気・不倫調査
- 行動パターンがある程度把握されている
- 調査期間に余裕がある
- 予算に十分な余裕がある
- アフターサポートを重視
- 調査後の法的手続きサポートが必要
- 心理的ケアが必要
- 継続的な相談を希望
他の選択肢を検討すべき場合
他社検討を推奨するケース
- 予算が限られている
- 調査費用を抑えたい
- 追加費用のリスクを避けたい
- 成功報酬制度を希望
- 特殊な調査内容
- 企業信用調査
- 技術的に高度な調査
- 業界特有の知識が必要な調査
- 地域密着型の調査
- 特定地域での詳細な聞き込み
- 地元の人脈が重要な調査
- 土地勘が重要な調査
9-3. より良い選択をするためのアドバイス
複数社比較の重要性
私が最も強くお勧めしたいのは、原一探偵事務所を含む複数の探偵事務所から見積もりを取り、比較検討することです。
比較検討のポイント
- 料金体系の透明性
- 調査方法の適法性
- 担当者の対応品質
- 実績の具体性
- アフターサポートの充実度
質問力を高める
探偵事務所との相談では、遠慮せずに詳細な質問をしてください。優良な事務所であれば、依頼者の疑問に丁寧に答えてくれるはずです。
重要な質問例
- 「同じような調査で、過去にどのような結果が得られましたか?」
- 「調査がバレるリスクはどの程度で、その場合の対応は?」
- 「追加費用が発生する可能性と、その上限は?」
- 「法的に有効な証拠が得られない場合の料金は?」
9-4. 最終的な判断基準
決断するための指針
25年間の経験から、依頼者の皆様に最後にお伝えしたいことがあります。
探偵調査は、あなたの人生における重要な判断材料を得るための手段です。しかし、それは同時に高額な費用と心理的負担を伴う決断でもあります。
判断の基準
- 調査の必要性
- 他の方法では解決できないか
- 調査結果をどう活用するかが明確か
- 費用対効果は適切か
- 事務所の信頼性
- 法的に適切な運営がなされているか
- 担当者の対応は誠実か
- 契約内容は明確で公平か
- リスクへの準備
- 期待した結果が得られない可能性への備え
- 調査がバレた場合の対応策
- 精神的負担への準備
私からの最後のメッセージ
原一探偵事務所は、業界では一定の地位を築いている事務所です。しかし、それが自動的にあなたにとって最適な選択肢であることを意味するわけではありません。
大切なのは、あなた自身の状況、ニーズ、価値観に最も適合する探偵事務所を選ぶことです。そのためには、十分な情報収集と慎重な比較検討が不可欠です。
どのような結果になったとしても、「あの時、できる限りの検討をして決断した」と後悔のない選択をしていただきたい。それが、25年間この業界を見てきた私からの心からの願いです。
おわりに – あなたの新しい一歩のために
真実と向き合う勇気
長い記事をここまでお読みいただき、ありがとうございます。この記事を読んでいるあなたは、きっと今、人生の重要な岐路に立っていることでしょう。
25年間、刑事として、そして探偵として、数千人の方々の「真実を知りたい」という切実な願いに寄り添ってきました。その経験から申し上げられるのは、真実を知ることは決して楽なことではないということです。しかし、それは同時に、新しい人生への第一歩でもあります。
あなたが歩むべき道
今すぐできること
- この記事で得た知識を整理する
- 複数の探偵事務所に相談の予約を取る
- 信頼できる友人や専門家に相談する
- 自分の本当の気持ちと向き合う
中長期的に考えること
- 調査結果に関わらず、どのような人生を歩みたいか
- 家族との関係をどう築いていきたいか
- 自分自身の幸せとは何かを見つめ直す
最後の言葉
原一探偵事務所について、私なりに客観的で詳細な分析をお伝えしました。しかし、最終的な判断はあなた自身がするものです。
何より大切なのは、あなたが納得できる選択をすることです。そして、その選択によってどのような結果が得られたとしても、それを受け入れて前向きに歩んでいく勇気を持つことです。
あなたの人生は、あなた自身のものです。誰にも代わってもらうことはできませんが、支えてくれる人は必ずいます。専門家として、一人の人間として、あなたの幸せを心から願っています。
緊急相談窓口
- 消費者ホットライン:188
- 法テラス:0570-078374
- DV相談ナビ:0570-0-55210
この記事が、あなたの人生を取り戻すための、そして新たな一歩を踏み出すための、お守りとなることを願っています。
執筆者:元警視庁刑事・探偵業界監修者
探偵業届出証明・第一級調査指導技能士
調査実績3,000件以上の実務経験から、業界の真実をお伝えします